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童門冬二 男の菜根譚 紹介 [読書]

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童門冬二(どうもんふゆじ)さんの『男の菜根譚(さいこんたん)』を読んだので紹介しておきます。


童門冬二さんは、1927年10月19日生まれで、1999年に勲三等瑞宝章を受賞されています。

落語鑑賞が趣味で、著書に『人生で必要なことはすべて落語で学んだ』というものもあります。

テレビの『視点・論点』(日本放送協会)、ラジオでは、『文化講演会』(NHKラジオ第二放送)、『わが人生に乾杯!』(NHKラジオ第一放送)に出演されたことがあります。




『菜根譚』とは、中国の古典の一つで、前集222条、後集135条からなる中国明代末期のものです。

主に、前集では人の交わりを、後集では自然と閑居の楽しみを説いた書物です。

『菜根譚』の愛読者には、以下の様な人たちがいらっしゃいます。

川上哲治
五島慶太
椎名悦三郎
田中角栄
野村克也
吉川英治
笹川良一
広田弘毅
・・・


『男の菜根譚』では、漢文の『菜根譚』を童門冬二さんが、わかり易く噛み砕いて解説してくれています。

逆に、詳しく『菜根譚』を読みたい方には物足りないかもしれません。

『菜根譚』の入門編として、一度お読みになってはいかかでしょうか?


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以下に印象に残った箇所を転記しておきます。

Page28
”忍びざる心”というのは、孟子がいった言葉だ。孟子はこの言葉の意味を、
「川のほとりで、もしも眼の悪い人や車椅子の人が落ちかかっている光景を見た人は、すぐ衝動によって助けに駆けつけるだろう。この衝動を、”忍びざる心”というのだ」

Page44
つまり、自分の問題でありながら”わがこと”として捉えずに、”他人ごと”として考えるから、そういう結果を生むのだ。

Page121
天は悪戯(いたずら)者だ。よく人間を試す。大きな禍を与えようとする時は、必ず前にちょっぴり幸福を与える。

Page185
古い歌だが芹洋子さんがうたった「四季の歌」というのがある。・・・
秋を愛する人は 心深き人
愛を語るハイネのような
ぼくの恋人

Page201
功績は他人、責任は自分に

Page208
「辞めたあとも、自分が勤めていた組織の出来事に関心を持つ」

Page234
幕末の志士に高杉晋作という人物がいる。死ぬ時に歌を詠んだ。しかし、かれは重い病気だったので途中でやめてしまった。それ以上詠み続けることができなかったのである。
歌は、
 面白きこともなき世を面白く・・・
枕頭にいた筑前(福岡藩の武士の妻で尼になっていた野村望東尼(のむらもとに))がその後を続けた。
 住みなすものは心なりけり
つまり、
「心の持ち方によって、つまらない世の中も面白くなる」
ということだ。わたし自身は、野村望東尼さんは余計なことをしてくれたと思っている。



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